Brewing Notes

海外のサイトから仕入れたBrewingに関する情報を頑張って和訳していきます。和訳の要望があれば気軽にご連絡ください。お待ちしています。

Avoiding Oxidation-ビールの酸化を避けるには-

https://beerandbrewing.com/avoiding-oxidation/

上の記事を和訳しました。


ビールを強烈に劣化させる要因の一つに"酸化"があります。私自身、ビールの酸化に悩まされていたのでこの記事を和訳しました。
既に酸化を対策されている方にとっては当たり前の内容かもしれません。もしこれから酸化を防ぎたいという方には参考になるのではないでしょうか。

記事を要約すると、

①ビールの酸化のリスクは発酵容器を出ること、目的の容器に入ること、そして2つの容器をつなぐチューブを通ることの3工程で発生する。

②ビールが容器に移送され終わったとき、容器の余った空間(ヘッドスペース)にあるのは長時間触れることになる空気だ。
③より良い解決策は、ケグや容器を消毒液で満たし、液体をCo2ガスで押し出すことだ。容器には初めから大気が入っていないので、液体が流入するCo2に完全に置換されるのを確認できる。

チューブ内がビールでいっぱいになっているときチューブ内に見える空気は、おそらくCo2なので安心してもよい。

決して完璧な翻訳とはいえないのでご承知ください。

-----------------------------------以下和訳↓--------------------- 


Jester Goldmanが、ビールを別の容器に移すときに酸素に晒されるのを防ぐヒントと技術を公開しています。

タイミングが全てだ。エアレーションは発酵前であればイーストに良い影響を与えるが、それ以降の酸素は敵でしかない。酸化によって素晴らしいビールはホップの香りが落ちてしまい、段ボールやシェリー、腐った果物の香りに生まれかわってしまう。ほとんどのホームブルーは小さいバッチサイズで楽しめるため、移送中のしぶきを最小限に抑えるなどの習慣に従うだけで酸化を防ぐことができる。もしあなたがミードや長い時間が必要なビールを作っているのであれば、もっと細かい措置を講じる必要があるだろう。また、ニューイングランドIPAなどドライホップの強烈なビールも、酸化によって新鮮なホップの香りを失うことに気を付けなければならない。

酸化の最大の脅威はビールを発酵容器内の安全な場所から別の容器に移したときに訪れる。詳しく見ていこう。

◆移送のリスク
ビールを別の容器やケグに移すとき、その作業には3つの構成要素がある。発酵容器を出ること、目的の容器に入ること、そして2つの容器をつなぐチューブを通ることだ。

◆サイフォンの吸込側では
移送を始める前、ビールは発酵容器の中を満たしているCo2のブランケットの下にある。ビールがサイフォンによって吸い出されると、その分の空気が吸い込まれて空間が埋められる。この空気はCo2と混合し、ビールの上面を酸素に晒す恐れがある。ただ幸いなことにこの潜在的に酸化されたビールは澱と一緒に取り残されることが多く、サイフォンの吸入側にそれほど酸化のリスクはない。

◆サイフォンの吐出側では
ビールの酸化の最大のリスクは目的の容器に入るときに生じる。ここで流れは乱流になり、いくらかのCo2が出て行ってしまう。移送後の容器が通常の大気でいっぱいであれば、ビールは酸素に晒されるだろう。ビールが容器に移送されたとき、余った空間(ヘッドスペース)にあるのは長時間触れることになる気体なのだ。
より良い代替案は、ケグや容器を消毒液で満たし、液体をCo2ガスで押し出すことだ。容器には初めから大気が入っていないので、液体が流入するCo2に完全に置換されるのを確認できる。この方法はケグなら簡単だ。多少のCo2圧力を加えながら、タップを通して液体を排出するだけだ。容器からビールを移す際は同じようにCo2の圧力でビールを押し出せばよい。

◆移送チューブでは
ビールが移送されるとき、チューブの中で空気に晒されるのを忘れがちなので注意したい。もしこの空気が気になる場合はチューブの端を、消毒したホースニップルに取り付けてCo2を短時間流し、チューブ内をパージすれば大丈夫だ。ただ一般的に、チューブ内の空気はビールによって押し流される。チューブ内がビールでいっぱいになっているときチューブ内に見える空気は、おそらくCo2だ。ただし、全てのビールが通過したとき、チューブ内に大気が混入するリスクがあるので注意が必要だ。

◆安全に移送する
以下のステップを組み合わせることで、酸化のリスクを大幅に下げることができる。
1.移送後の容器を消毒剤で満たしておく
2.Co2ガスを移送後の容器またはカーボイキャップの2番目のポートに取り付ける。ケグに移送する場合は、ディスペンシングタップを開いておく。カーボイに移送するなら、カーボイキャップの中央のポートを使用する。その後約3PSIのCo2ガスで消毒剤を押し出す。
3.容器内の消毒剤がなくなったら、カーボイからチューブを取り出しておいておく。まだビールに浸してはいけない。
4.消毒したホースニップルに取り付けてCo2を短時間流し、チューブ内をパージする。
5.チューブ内のパージを終えたらチューブ内に大気が入らないように端を抑え、ビールが入っている容器(吸込側)の底まで深く挿入する。このときトラブ(イーストの澱)を吸い込まないように注意。
6.3PSIのCO2でビールを移送する。

これらのステップは大変に思えるかもしれないが、酸化はあなたの苦労してきた仕事を台無しにしてしまうのだ。私は作るビール全てにこの工程を取り入れているわけではないが、数か月間寝かせるようなビールやミードに関しては、私は酸化に気を付けている。
酸化を防止してあなたの多大な投資を守るのだ!